お正月が・・・仕事。
大きな動きがありました。
一番最初にポイントを書いておくと「今年のクメール正月は祝日とせず、公務員も民間企業も平常業務を行ってほしい。代わりに代休を5日間(正月の休日は4日間なのだけど)を別の機会に(コロナが収束して、相応と思われる機会、例えば9月か10月のプチュンバン3連休と合わせて8連休にするなど)設定する。だから、どうか今年の正月の帰省や旅行は控えてほしい」という発表です。
************
今朝、9時からフン・セン首相が記者会見。
私もオフィスのPCでLIVE放送を見ていました。
まず首相は、このCOVID-19との戦争は長期戦。2,3週間、1,2か月間というものでもないのだ。そして「勝ち」という言葉はなく、封じ込められるかどうかなのだと強調しました。
世界では、経済大国といわれる国々で感染拡大が起きている。
カンボジアではこの数日新規感染者ゼロ、今朝1人陽性が増えたが、治癒が新たに5人という段階。だが人々の間にはコロナではなく不安というウイルスが蔓延し始めている。だが、不安は長く続かず、どこかで気が緩むとすぐに「忘れる」ということになる。
私は今後のシナリオを考えた。委員会とともに今後の計画を立てた。
感染者が少ない国だということを忘れてはならないが、楽観もできない。
COVID-19国家対策委員会の委員長として、内閣総理大臣として、今日私は追加対策を出す。
と。
その後で首相は、医療関係者や地域当局、軍、警察、そして国民に対し、この戦いのために協力をしてくれることに深い感謝を示した。タイから帰国している労働者も、自ら名乗り出て隔離に応じたり、家に戻った労働者の中には、「この家には帰国した労働者がいるのでしばらく訪問は遠慮してください」家の前に張り紙を出す者もいる。
このように、個人の意識、家族の意識、そして地域の協力があってこの戦いに勝てるのだと。
また、自らが給料7か月分を返上することを発表した後、1586人の有志が寄付を表明しているという。この寄付は、公式に集めるという性質のものではなく、個々人が自らの意志で表明しているものである。これまでに1100万ドルが集まったと。このような一人一人の気持ちが集まってきているのだと。
また、開発パートナー、中国、日本、ドイツ、WHO、ADBその他のパートナーが協力してくれている。中には、カンボジアの医療システムが脆弱なため不安視する声もある。だが、アメリカにいるカンボジア人は今や、アメリカの医療体制に不安を感じて毎日レターを送ってくるようになった。マレーシアにいる150人のカンボジア人労働者に対しては、当初特別機を出すことを検討したが、今はこれを取りやめた。逆に、ベトナムやタイなどの陸路で入ってこれてしまう労働者を受け入れることによって、その経路をしっかりと把握し、隔離をさせ、観察をするという措置を取った。さもないと、彼らは戻ってきたいがために違法に国境を越え、もしかしたら地雷を踏む危険だってある。そして安全に入国できてしまったら、感染を食い止めることができなくなる。だから受け入れる体制を整え、協力してもらうことにしたのだと。
これまで政府は3本の的を絞って矢を打ってきた。
1つは輸入感染との闘い。これが一番重要だ。これまでに115人が感染しているが、ほぼすべてが国外から持ち込まれたものである。このため、入国制限をしいて、入国した場合は隔離措置とした。タイからの労働者は、中にはタイで仕事があるので残るという者もいるだろう。また、今カンボジアに帰っても14日間隔離、安全になってタイに戻っても規制があるから残ることを決めたものもいるだろう。だが多くが国に帰りたいいて帰国している。だから彼らに14日間の居場所と物資を与え、政府の方針に協力してもらうという措置としたのだ。このように、今はこの帰国者対策が一番重要な戦略となっている。
2つ目は感染拡大の阻止。
・これまで学校の休校をしてきたが、おそらくクメール正月後すぐに開校はできないだろう。
・また宗教の集まり、大規模な集会を禁止した。これは宗教そのものを禁止しているのではない。各家庭で祈ること、別の手段で祈ることはそれぞれの宗教でしてもらって構わない。
・ナイトクラブ、カラオケ等の閉鎖
・コンサート、スポーツの大会もやるのであれば無観客で、それをメディアで流して家にいる人たちの楽しみとしてもらえばいい。
3つ目は、最も重要な対策である「教育」。
今回のことで国民の「衛生観念」という行動改革のチャンスとする。
TV、Onlineプログラム、メディアがこのことを一緒にやってほしいし、これまでの協力に感謝する。
このように、一人が感染してそこで押さえられなければ、彼がクラスターになって地域に広がってしまう。これを抑えることを第一優先としてきた。
当面の対応については、市場や飲食店、カフェ、クイティゥ屋を閉鎖することはない。
だが、今日発表する対策についてこれから話をする。
3月30日の閣議で、私はオン・ポン・モニロァット副首相から上がってきたいくつかの選択肢の1番目を拒否し、2番目を取ることにした。すなわちお正月休暇を許可するが、お祭りや集会を自粛することを求めるという選択肢だった。
だが、今朝、いろいろな連絡を受けて私は大変悩んだ結果、次のように考えた。今ここで人の動きを最小限に抑えなければ、感染拡大という可能性を封じ込めることができない。そのことから、正月の祝日を廃止し、別の機会に5日間の祝日を設定することとする。よって、公務員、民間企業は来週の正月休暇は平常業務をしてほしい。
この措置と並行して、医療の最前線には物資面、給与面での手厚いサポートを行い、治療を継続して治癒することを目指していく。
そのために、隔離場所として学校施設などの3000部屋を用意し、この数字は各地域で今後さらに増えるだろう。
ボランティア医療スタッフの訓練も終え、彼らにも活動をしてもらう。彼らの食費、給与等は私が責任を取る。
戦略的備蓄を保健省が、政府がそれぞれ行い、マスク、アルコールの確保、医療用防護服等の確保、食料(米、魚など)の輸出禁止をして国内体制を整える。
食糧については、各家庭で栽培できるものは積極的に栽培してほしい。また農家もこれをチャンスと思い、国産の野菜や作物を作って国内流通をする。その絶好のチャンスととらえてほしい。縫製業、観光業には打撃を与えてしまっているが、農業にとってはチャンス。このピンチをチャンスに変えよう。
もう一つ、政府はあらゆる政府機関の支出を抑え、総額918百万米ドルを節約することとしている。
最後に、緊急事態宣言について、法案が成立すればすぐに発令となるのかという話が出ているが、そのようなことではない。それが必要になった時に出すための準備として法案を審議しているのである。日本も今日、明日にも発令という話である。同じように、その時が来た時のための道具としての法令である。この点を間違わないでほしい。今の状況ではカンボジアは、外国人の入国制限や正月の行動を制限し「ソーシャルディスタンス」を取ることで食い止めようとしている段階だ。
どうか政府の要請に真摯に取り組んでほしい。きたる正月の女神は、各家庭で夜8時にそれぞれお迎えしてほしい。
***********
この後の記者の質問の中で、正月の休暇をキャンセルした今日の発表に対し、従わなかった者への罰則はあるのか、との質問。これに対して首相は、これは「要請」であり、罰則を伴うものではないとし、どうか政府のこの意図を理解して協力をしてほしい、と手を合わせられました。
私はこの会見を聞いていて、とても明確で政府が何をしようとしているのかわかりやすいと思いました。いろいろな意見はあると思いますが、この正月は移動制限をすべきだと思っていたし、うちのスタッフが休暇届を出してきたときには、田舎にはいかない方がいいと思うよ、と言っておいたし、そもそももしかしたら緊急事態宣言を出すとすれば、人の移動を止めるために正月前に出してしまうんでは?と思っていたので、緊急事態宣言を出すまでもないこの状況であるからこその、今日の「要請」なのだということがすごくよくわかりました。
さて、うちのスタッフはどうするかな。
ニュースを聞いて、あっちのほうでざわざわしていましたが。
後でミーティングだな~。
一番最初にポイントを書いておくと「今年のクメール正月は祝日とせず、公務員も民間企業も平常業務を行ってほしい。代わりに代休を5日間(正月の休日は4日間なのだけど)を別の機会に(コロナが収束して、相応と思われる機会、例えば9月か10月のプチュンバン3連休と合わせて8連休にするなど)設定する。だから、どうか今年の正月の帰省や旅行は控えてほしい」という発表です。
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今朝、9時からフン・セン首相が記者会見。
私もオフィスのPCでLIVE放送を見ていました。
まず首相は、このCOVID-19との戦争は長期戦。2,3週間、1,2か月間というものでもないのだ。そして「勝ち」という言葉はなく、封じ込められるかどうかなのだと強調しました。
世界では、経済大国といわれる国々で感染拡大が起きている。
カンボジアではこの数日新規感染者ゼロ、今朝1人陽性が増えたが、治癒が新たに5人という段階。だが人々の間にはコロナではなく不安というウイルスが蔓延し始めている。だが、不安は長く続かず、どこかで気が緩むとすぐに「忘れる」ということになる。
私は今後のシナリオを考えた。委員会とともに今後の計画を立てた。
感染者が少ない国だということを忘れてはならないが、楽観もできない。
COVID-19国家対策委員会の委員長として、内閣総理大臣として、今日私は追加対策を出す。
と。
その後で首相は、医療関係者や地域当局、軍、警察、そして国民に対し、この戦いのために協力をしてくれることに深い感謝を示した。タイから帰国している労働者も、自ら名乗り出て隔離に応じたり、家に戻った労働者の中には、「この家には帰国した労働者がいるのでしばらく訪問は遠慮してください」家の前に張り紙を出す者もいる。
このように、個人の意識、家族の意識、そして地域の協力があってこの戦いに勝てるのだと。
また、自らが給料7か月分を返上することを発表した後、1586人の有志が寄付を表明しているという。この寄付は、公式に集めるという性質のものではなく、個々人が自らの意志で表明しているものである。これまでに1100万ドルが集まったと。このような一人一人の気持ちが集まってきているのだと。
また、開発パートナー、中国、日本、ドイツ、WHO、ADBその他のパートナーが協力してくれている。中には、カンボジアの医療システムが脆弱なため不安視する声もある。だが、アメリカにいるカンボジア人は今や、アメリカの医療体制に不安を感じて毎日レターを送ってくるようになった。マレーシアにいる150人のカンボジア人労働者に対しては、当初特別機を出すことを検討したが、今はこれを取りやめた。逆に、ベトナムやタイなどの陸路で入ってこれてしまう労働者を受け入れることによって、その経路をしっかりと把握し、隔離をさせ、観察をするという措置を取った。さもないと、彼らは戻ってきたいがために違法に国境を越え、もしかしたら地雷を踏む危険だってある。そして安全に入国できてしまったら、感染を食い止めることができなくなる。だから受け入れる体制を整え、協力してもらうことにしたのだと。
これまで政府は3本の的を絞って矢を打ってきた。
1つは輸入感染との闘い。これが一番重要だ。これまでに115人が感染しているが、ほぼすべてが国外から持ち込まれたものである。このため、入国制限をしいて、入国した場合は隔離措置とした。タイからの労働者は、中にはタイで仕事があるので残るという者もいるだろう。また、今カンボジアに帰っても14日間隔離、安全になってタイに戻っても規制があるから残ることを決めたものもいるだろう。だが多くが国に帰りたいいて帰国している。だから彼らに14日間の居場所と物資を与え、政府の方針に協力してもらうという措置としたのだ。このように、今はこの帰国者対策が一番重要な戦略となっている。
2つ目は感染拡大の阻止。
・これまで学校の休校をしてきたが、おそらくクメール正月後すぐに開校はできないだろう。
・また宗教の集まり、大規模な集会を禁止した。これは宗教そのものを禁止しているのではない。各家庭で祈ること、別の手段で祈ることはそれぞれの宗教でしてもらって構わない。
・ナイトクラブ、カラオケ等の閉鎖
・コンサート、スポーツの大会もやるのであれば無観客で、それをメディアで流して家にいる人たちの楽しみとしてもらえばいい。
3つ目は、最も重要な対策である「教育」。
今回のことで国民の「衛生観念」という行動改革のチャンスとする。
TV、Onlineプログラム、メディアがこのことを一緒にやってほしいし、これまでの協力に感謝する。
このように、一人が感染してそこで押さえられなければ、彼がクラスターになって地域に広がってしまう。これを抑えることを第一優先としてきた。
当面の対応については、市場や飲食店、カフェ、クイティゥ屋を閉鎖することはない。
だが、今日発表する対策についてこれから話をする。
3月30日の閣議で、私はオン・ポン・モニロァット副首相から上がってきたいくつかの選択肢の1番目を拒否し、2番目を取ることにした。すなわちお正月休暇を許可するが、お祭りや集会を自粛することを求めるという選択肢だった。
だが、今朝、いろいろな連絡を受けて私は大変悩んだ結果、次のように考えた。今ここで人の動きを最小限に抑えなければ、感染拡大という可能性を封じ込めることができない。そのことから、正月の祝日を廃止し、別の機会に5日間の祝日を設定することとする。よって、公務員、民間企業は来週の正月休暇は平常業務をしてほしい。
この措置と並行して、医療の最前線には物資面、給与面での手厚いサポートを行い、治療を継続して治癒することを目指していく。
そのために、隔離場所として学校施設などの3000部屋を用意し、この数字は各地域で今後さらに増えるだろう。
ボランティア医療スタッフの訓練も終え、彼らにも活動をしてもらう。彼らの食費、給与等は私が責任を取る。
戦略的備蓄を保健省が、政府がそれぞれ行い、マスク、アルコールの確保、医療用防護服等の確保、食料(米、魚など)の輸出禁止をして国内体制を整える。
食糧については、各家庭で栽培できるものは積極的に栽培してほしい。また農家もこれをチャンスと思い、国産の野菜や作物を作って国内流通をする。その絶好のチャンスととらえてほしい。縫製業、観光業には打撃を与えてしまっているが、農業にとってはチャンス。このピンチをチャンスに変えよう。
もう一つ、政府はあらゆる政府機関の支出を抑え、総額918百万米ドルを節約することとしている。
最後に、緊急事態宣言について、法案が成立すればすぐに発令となるのかという話が出ているが、そのようなことではない。それが必要になった時に出すための準備として法案を審議しているのである。日本も今日、明日にも発令という話である。同じように、その時が来た時のための道具としての法令である。この点を間違わないでほしい。今の状況ではカンボジアは、外国人の入国制限や正月の行動を制限し「ソーシャルディスタンス」を取ることで食い止めようとしている段階だ。
どうか政府の要請に真摯に取り組んでほしい。きたる正月の女神は、各家庭で夜8時にそれぞれお迎えしてほしい。
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この後の記者の質問の中で、正月の休暇をキャンセルした今日の発表に対し、従わなかった者への罰則はあるのか、との質問。これに対して首相は、これは「要請」であり、罰則を伴うものではないとし、どうか政府のこの意図を理解して協力をしてほしい、と手を合わせられました。
私はこの会見を聞いていて、とても明確で政府が何をしようとしているのかわかりやすいと思いました。いろいろな意見はあると思いますが、この正月は移動制限をすべきだと思っていたし、うちのスタッフが休暇届を出してきたときには、田舎にはいかない方がいいと思うよ、と言っておいたし、そもそももしかしたら緊急事態宣言を出すとすれば、人の移動を止めるために正月前に出してしまうんでは?と思っていたので、緊急事態宣言を出すまでもないこの状況であるからこその、今日の「要請」なのだということがすごくよくわかりました。
さて、うちのスタッフはどうするかな。
ニュースを聞いて、あっちのほうでざわざわしていましたが。
後でミーティングだな~。
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